Progate Path リリース1周年の棚卸しと今後の話
この記事は、Progate Path コミュニティ Advent Calendar 2023 の1日目の記事です。
シリーズ2も公開中ですので、そちらもご覧ください!
はじめに
皆さん、こんにちは。Progate Path チームのプロダクトマネージャー、@nakedtatsuyaです。
Progate Path は 2022 年 11 月 9 日にリリースされてから早いもので 1 年が経ちました。本記事では、最近Pathを利用し始めた方々や今後新たに加わるチームメンバーのために、この 1 年の振り返りと今後の抱負を共有します。Progate Path が今後どのように進化していくかをお伝えできれば幸いです。
Progate Pathの概要
Progate Pathに ついてまだご存じない方のために、簡単に説明します。Progate Path は、実務につながる経験を積めるプログラミング学習サービスです。
Progate を利用してプログラミングを学んだ経験のある方もいるかもしれません。Progate は誰もがつまずかずに学べる初学者にめちゃめちゃおすすめできるサービスですが、一方でエンジニアとして実務を目指す人にとっては物足りなく感じてしまう課題があり、そんな課題を解決するために Progate Path はスタートしました。
Progate Pathリリース時の様子
リリース当時は、5つのチャレンジタスクを中心にした学習体験と UI が特徴でした。これらのタスクの前には、必要な知識を学ぶ前提タスクがあり、タスクセットという形でまとめられていました。チャレンジは無料で、前提タスクは有料で提供されていました。
プレスリリース: 独学でもエンジニアの実務を体験できる!実践的プログラミング学習「Progate Path」提供開始
この時点での課題は、チャレンジタスクが学習のためではなくテストのようなものであることから、学習しにきた人がチャレンジタスクから始めると挫折してしまうことでした。
足りないスキルを知るためにチャレンジタスクから始めると学習が捗るのかなとも思っていたのですが、挫折から始まると学習の継続が難しいということがわかりました。
キャリアサポート機能の導入
Progate Path のタスクの難易度が高いことは早い段階で明らかでしたが、初期はモチベーションの高い学習者をターゲットにしていました。
しかし、チャレンジタスクと前提タスクを軸にした学びのサイクルが成立しなければサービスとして成り立ちません。そこで、ビジネスモデルとセットで学習者のモチベーションを向上できないか検討して、以下の2つの選択肢からエンジニア採用につなげるモデルを選択しました。
- エンジニア採用につなげて企業から収益を得るモデル
- 企業のエンジニア研修教材として提供して企業から収益を得るモデル
結果として、求人と連動する「お仕事探しモード(β)」をリリースしました。
プレスリリース: DMM WEBCAMPのインフラトップと提携。Progate Path の学習データで仕事探しができるように
お仕事探しモード(β)は、チャレンジタスクをクリアするほど、求人の紹介率が上がる仕組みです。
お仕事探しモード(β)では、実際にタスクをほぼ全クリしてくれた学習者が転職に成功した事例が生まれて嬉しかった思い出です。
この時期にキャリアプロフィールページも追加されました。
この時点での課題は、チャレンジタスクと求人を紐付けるために、多様な要件に対応する広範なカリキュラムを用意する必要があることでした。
しかし、チャレンジタスクと前提タスクを分けて作ると制作に時間がかかるため、カリキュラムの充実には時間がかかるのが難点でした。
広範なカリキュラムをタスクでカバーするために、徐々にチャレンジタスクを廃止し、タスクを一つに統合する方針を決定しました。
全力サポートプログラムの実施
キャリアサポート機能の導入で一定のモチベーションを保ちつつも、スキル習得までには時間がかかります。
そこで、Progate Path に取り組んでいる人に対して、より短期で集中して取り組んでもらえるように、全力サポートプログラムという取り組みを行いました。
このプログラムでは、約 2 ヶ月間のスケジュールで毎週講義と課題を提供し、一緒に学ぶサポートを行いました。
この取り組みは、タスク制作の観点でも重要な転換点となっており、「短期間で採用要件にマッチする幅広く深いタスクを制作するためには何ができるか」という観点で制作が行われました。
Youtube での講義動画やスライド形式の講義資料などはこの頃の試行錯誤の結果です。タスク数ががグッと増えた時期でもあります(ただかなり難しかったと思います)。
学生向けの新しい取り組み
お仕事探しモード(β)とは別にキャリアサポート機能を学生向けにも広げました。インターンや新卒求人の提供に加えて、学生・教職員向けプランのリリースや学生アンバサダープログラムの開始など、新たな取り組みを行いました。
ダッシュボードやタスク一覧ページの実装など、UI も大きく進化しました。全力サポートで実施したカリキュラムが一般にも開放され、新たなコースが追加されました。
これからの話
さて、ここまでの話を踏まえて、これからの話を書きたいと思います。
学習機能と求人機能の一体化
求人機能がリリースされて、少しずつサイクルが回り始めていると感じています。
しかし、求人機能を最短でリリースするために、学習機能との統合を後回しにしていました。
学習サービスと求人サービスを別々に作るのではなく、シームレスな 1 つのプロダクトとして作ることで、学習と求人の両方の体験をより良くすることができると考えています。
実際に着手している機能もあるので、リリースを楽しみにしてもらえると嬉しいです。
ソーシャル機能とプロフィールの充実
求人機能により、採用企業からの学習者プロフィールへの関心が高まっています。進捗や解答コード、タスクノートなどの情報は企業だけでなく学習者同士でも学習やモチベーションに役立ちます。
どちらにも活用できる情報はソーシャル機能やプロフィール機能として強化していきます。
タスクの多様性と品質向上
現在の Progate Path のタスクは Web 開発に焦点を当てていますが、機械学習やモバイルアプリ開発などの分野もカバーしたいと考えています。その上で、Progate の特徴であるわかりやすさと楽しさを追求しながら、タスクの品質向上にも注力します。
コミュニティや企業と協力しながらエコシステムを構築することで実現に近づけていきたいです。
最後に
Progate Path はまだ発展途上です。皆さんと共に成長していきたいと考えています。ご意見やアイデアをDiscord などで共有していただけると嬉しいです。
引き続き Progate Path をよろしくお願いします!