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チャレンジはいつ始めても遅くない、23歳からプログラミングを始めてCTOへ

2024.01.09

淀川一生(よどがわ かずき)

株式会社TAIAN CTO 東京大学工学部卒。メルカリやスタートアップスタジオなどで新規事業を中心に幅広い開発業務を経験したのち、ソフトバンクでAIエンジニアとして物流業界のDXに従事。 ブライダル業界で働く人たちの熱意に惹かれました。業務を圧倒的に改善するプロダクトを創るために日々奮闘しています。

「学生時代に知りたかった、創れる人とキャリアの考え方」をコンセプトに、最前線で活躍するCTO(最高技術責任者)のキャリアストーリーをご紹介。

今回インタビューに応じてくれたCTOは、ブライダルDX事業を展開するお祝いテックカンパニー、株式会社TAIANの淀川さんです。

実はプログラミングを本格的に学び始めたのは20歳を超えてからだったという淀川さん。これまでどのようなキャリアを歩んできたのでしょうか?

ぜひご一読ください。

23歳から志したITエンジニアへの道

淀川さんのプログラミング歴について教えてください。

本格的にプログラミングを学び始めたのは23歳からです。ITエンジニアという道を知るまではプログラミングには少し触れたことがある程度で、本格的に勉強したことはありませんでした。

というのも、学部生の頃は特段勉強熱心な方ではなかったのですが、数学の特に確率論などがすごく好きで個人的に勉強していたんです。

ただ、数学を志している人が社会で活きる道ってすごく限られていて、学部生の頃は保険数理士(*1)と呼ばれる職に興味を持っていました。保険系の大企業でインターンシップに参加してみたりもしたのですが、実際に体験してみたら自分のやりたいことがよく分からなくなってしまって…。そこで、自分のやりたいことをもう一度考える時間がほしいと思い、大学院への進学を決めました。

大学院に進学したら、周りにプログラミングを学んでいたりITベンチャーでインターンをしてたりする人が多くて、「ITエンジニア」という選択肢もそこで初めて知ったんです。

(*1 保険数理士…金融分野(生命保険・損害保険・企業年金など)で保険料率・支払保険金額の算定などの数理業務を担当する職。)

ー 大学院生の頃に本格的に学び始めたというのは意外ですね。プログラミング学習はどのように進めたのでしょうか?

ITエンジニアという道を知ってから、Progateやオンラインで学べるプログラミングスクールを活用してプログラミングの学習を始めたのですが、スクールで担当してくれたメンターの方とすごく相性が良くて。メンターの方との会話やサポートを通じてプログラミングがすごく楽しいと思えるようになりました。働き方なども自分に合っていると感じたので、本格的にITエンジニアを志すようになりました。

それからITベンチャーでのインターンシップ募集を探して、本のシェアリングサービスなどを展開していたベンチャー企業でインターンを始めました。自分の中に何か「これをやりたい!」という明確なビジョンが合った訳ではなく、その場その場で生きてきた感じがあります。

インターンでは基本的にはバックエンドの業務を担当することが多かったです。もちろんHTMLやCSSを書く場面もあったのですが、当時はまだReactなどもなかったので、フロントエンドはJQueryやCoffeeScriptなどで頑張って実装していましたね。(笑)

経験の有無で諦めないで、大切なのは自分に合う環境を見つけること

インターンをしていたとのことですが、インターン先を探すにあたって基準にしたことや希望していた条件などはありますか?

当時はIT業界のことを全く知らなかったので、探し始めた頃は基準や条件などは考えていませんでした。

ただ、業界の勉強も兼ねて受託開発の会社やベンチャーではない中小規模の会社など色々な会社の話を聞いて回っていく中で、それぞれ全く雰囲気が違うなということを感じたんです。その中で大企業よりも規模が小さめの企業の方が色々経験ができそうだなと思い始め、途中からは少人数規模のベンチャー企業を中心に探していました。

というのも、IT業界に入るのであればいずれ起業したいな、と考えていたんです。起業して自分でサービスを作って、自分で会社を大きくして…ということに興味があったので、小さい企業の方が事業の立ち上げ方や組織の作り方などが学べるんじゃないかなと。

あとは、面接などで話した時に性格や雰囲気が合うか合わないか、といった点も見ていましたね。僕がインターンとして参画した会社は当時2人くらいしかメンバーがいなかったのですが、すごく面白くていい人たちだなと感じてジョインすることを決めました。大学院卒業後はそのまま新卒生としてインターン先に入社しています。

企業で働く上で環境や一緒に働く人が自分にマッチしているか、という点も大事なポイントですね。

ー 学生さんと話していると「自分のスキルが通用するのか不安」という声をよく聞きます。インターン開始前、そういった不安はありませんでしたか?

不安は全くなかったですね。

面接当時から社員のみんなとすごくウマが合って雰囲気がよかった、という安心要素があったことも大きいのですが、そこに辿り着くまでに色々な企業と話していたことで、求められるスキル感だけではなく自分に合う・合わない環境のイメージを持つことができていました。

自分に合う環境を見つけるまでにたくさんの企業と話をしたからこそ、スキルの有無に関わらず自分が安心できる環境を見つけることができたと思います。何かアクションを起こす前に、端から「自分には難しい」と決めつけてしまうのはすごく勿体無いです。

TAIAN創業までの道、ブライダル業界で働く人の力になりたい

ー 新卒時代からTAIAN創業まではどのようなキャリアを歩んだのでしょうか?

実はインターンをしていた企業に新卒入社してから3ヶ月くらいでその会社がメルカリと合流し、大半のメンバーがメルカリに参画することになったんです。もちろん僕もメルカリに参画することになりました。メルカリへの参画当初は新規事業開発を担う子会社でスキルシェアのサービスを開発していたのですが、その子会社が解散することになったタイミングでメルカリの社内ツール開発の部門に異動しました。

社内ツールの開発を担当して半年ほどたった後、友人から起業の誘いを受けてメルカリを退職したのですが、なかなか事業がうまくいかず1年ほどで事業を撤退してしまいました。その後、ソフトバンクへ入社したのですが、ちょうどその頃に僕と代表の村田を含む3人の共同創業でTAIANを立ち上げています。

TAIANが大きくなってきたこともあり今年の1月末頃にソフトバンクを退職し、現在はTAIANに専念しています。

ー様々な事業を経験されてきたのですね。 TAIAN ではなぜブライダル業界に焦点を当てたのでしょうか?

実は創業当時は教育系のツールやSNSのキャンペーンツール、オンライン診療ツールの受託開発など、ブライダルに関わらず色々な事業を展開していました。

そんな中、自身の結婚式を挙げた際に開発した「Web招待状」のサービスをSNSに投稿したところ、ちょうどコロナ禍の頃だったこともあり、「紙の招待状だと式が延期になった際に刷り直しが発生してコストがかさんでしまうので、Web招待状を使いたい」という利用依頼をブライダル企業からいただいたんです。

それからWeb招待状をはじめとするブライダル関連のプロダクト開発を進めていきブライダル業界の方々と関わる機会も増えていったのですが、ブライダル業界で働いている人たちってみんなすごく熱い想いを持っていて、「お客さんのために働きたい!」という奉仕の精神がすごく大きいんですよ。

それなのに、業界的にすごく残業が多かったり給料が上がりにくかったりといった現実を知って、「この人たちの力になりたい」という想いがどんどん強くなっていきました。

TAIAN の代表・村田も同じような想いを持ってくれていたので、創業から1年くらいのタイミングで他の事業を売却、撤退してブライダル事業1本に専念することを決断しました。

これまでの経験よりも、なんでも吸収しようとする心意気や熱量を

現在、TAIANのエンジニアはどのような組織体制で働いているのでしょうか?

現在TAIANに所属しているエンジニアは、フルタイムが10名、副業が3名の合計13名です。

チームとしては、バックエンド・フロントエンド、デザイナー、PMの4つに役割が分かれています。プロダクトは主に3つあるのですが、やはり幅広く色々な経験が積みやすいことは少人数規模ベンチャーのいいところだと思うので、一部を除いてそれぞれの役割を100%固定化することはせず、流動的に対応できる体制をとっています。

色々な経験を積みたい方にとっては、比較的柔軟にチャレンジができる環境です。

ー どんな人を採用したい、どんな組織にしていきたい、といった展望はありますか?

「何事も楽しめて、物事をオープンに話せる人かどうか」という観点を最近特に意識しています。

TAIANでは一つの機能一つのデータモデルについてもみんなで議論したり、毎週勉強会を開催したりといった文化が根付いています。僕たちは会社として対面で会う文化を大切にしているので、議論やコミュニケーションを通して、より良いアイデアが生まれていくような組織にしていきたいです。

また、TAIANのプロダクトは、学生さんからみたら「結婚式ってよく分からない」という印象かもしれませんが、最初はよく分からなくても全く問題ありません。ブライダル業界への知見の有無よりも、「色々な経験を積みたい」「自らの手でプロダクトを良くしていきたい」という想いを持っている方がマッチしていると思います。

冒頭の僕が学生時代の頃の話にもあったのですが、少人数だからこそ色々な経験が積めるということはベンチャー企業のいいところですし、僕たちもこれまでの経験よりも、「なんでも吸収してやるぞ!」という心意気や熱量を持った人を歓迎しています。

実際、現在TAIANでインターンをしている学生がいるのですが、開発のことだけでなくセールスなどにも積極的に質問や意見を発信していて、とても活躍しています。

ブライダル業界の人は「お客さんのために」という気持ちが強かったり、人を喜ばせることに対して熱量が高かったりして、みなさん話が面白い方が多いんです。だからこそ、お客さんとの会話や関わり合いなどもぜひ楽しんで欲しいですね。

ー 最後にエンジニアを目指す学生に対して、メッセージをお願いします。

まず第一に、プログラミングを楽しんでください。

僕としては、経験の有無よりも熱量のある学生さんを歓迎しているのですが、将来技術的なスキルを伸ばしていくためには継続して努力することが必要です。

「楽しむ」というのは、例えばサービスやビジネスを作りたいからプログラミングをするという理由でもいいし、純粋にプログラミングが好きだからという理由でもいいと思います。動機はなんでもいいのですが、「自分はこういうことに楽しさを感じるんだな」ということを認識して取り組むことで、努力の継続もしやすくなるはずです。

TAIANのエンジニアには入社してからプログラミングをはじめて、現在とても活躍している方もいます。経験や学習歴などで諦めず、ぜひ熱量を持ってチャレンジしてください。

TAIANは教えることにとても熱心に取り組んでいるので、経験の有無に関係なくチャレンジしたい学生さんをお待ちしています!

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