共に成長できる人材を求めてインターンシップ導入へ
2024.12.01
株式会社ラブグラフ CTO横江氏
何度も見返したくなる写真を撮影する出張撮影サービス「ラブグラフ」(https://lovegraph.me )を運営する株式会社ラブグラフ。プロダクトや事業のクイックな成長・変化と同じスピードで成長できるポテンシャル人材と出会うため、インターンシップ制度を採用しています。自ら採用にも携わるCTOの横江氏に、ラブグラフのインターンシップ制度について、また、インターンに来てほしい人材についてを伺いました。
ーインターンシップを始めた背景や想いをお聞かせください。
インターンシップを始めた理由は、まず正社員の採用が年々難しくなっているという現状からでした。特に私たちが求めていたのは、「今できる人材」以上に「これから成長していく人材」でした。成長スピードが速いベンチャー企業では、同じスピードで成長していける人材が不可欠です。そこで、成長のポテンシャルを持った学生をインターンとして迎え入れることに価値を感じたのです。
また、インターンシップを導入することによって、実務経験を積んでもらうだけでなく、会社としても優秀な人材を早期に発見し、育成することができます。これは企業にとっても学生にとっても非常にメリットのある仕組みだと感じています。実際に、Progateを通じて知り合った学生は、高い意欲を持ち、学び続ける姿勢を持っていることが印象的でした。
実践的な技術スキルとチームワークを磨けるインターンの魅力
ーインターンを通じて、学生はどのようなスキルや経験が身につきますか?
ラブグラフのインターンでは、学生に実際のプロジェクトに関わりながら、幅広い技術的スキルと実務経験を身につけてもらいたいと考えています。具体的には、サーバーサイドとしてRuby on Railsを扱うことに加え、フロントエンドとして、HTMLやCSS、Vue.jsのコーディングに取り組んでもらうことで、ウェブアプリケーションを作っていくうえで必要となる、全体的な開発スキルをバランスよく習得できる環境を提供しています。
また、技術的なスキルだけでなく、チームでの協力やコミュニケーション能力の向上も大きなテーマです。ラブグラフでは、学生がエンジニアチームの一員として、他のエンジニアと協力しながらプロジェクトを進める機会を提供しています。例えば、タスクに対しての実装方針を他のエンジニアやPMとやり取りして固めて、GitHubを活用してコードの管理やプルリクエストの作成をおこない、レビューを受けてより良いコードに修正していくというプロセスを通して、チームでの開発の仕方を学びます。企業の現役エンジニアに自分の書いたコードをレビューしてもらう機会を得られることや、適切な動作確認のやり方、実運用においてデプロイタイミングで注意すべきことなどを知られるのは、インターンをすることの大きなメリットだと思います。
ーインターン生にはどのような業務を任せるのでしょうか?
インターン生には、まずは比較的簡単なタスクから始めてもらい、徐々に難易度の高い業務へとステップアップしてもらいます。具体的には、最初は文言の修正や、既存のコードの一部を修正するような小規模なタスクからスタートします。これにより、インターン生がコード全体の構造やフレームワークに慣れることができるように配慮しています。
その後、段階的にデータベースの設計や変更、ウェブアプリケーションの機能追加など、より複雑なタスクに取り組んでもらいます。例えば、管理画面内のフォームに新たな入力項目を追加するタスクでは、データベースへの新しいカラムの追加、Ruby on Railsを介したデータベースの操作などをマスターしてもらいます。管理画面にとどまらず、ゲスト(ユーザー)の目に触れる重要な部分にも関わってもらいます。
最終的には、新機能の設計や開発を一任されるまでに成長し、設計レビュー時に指摘をするべき箇所がほぼないデータベース構造を書き上げるレベルにまで達した学生もいます。
好奇心を持って、「One More」の精神を養ってほしい
ーインターン生に期待する人物像やマインドセットを教えてください。
普段から努力して勉強を続けている方には大きな期待を持っています。さまざまなことに興味を持ち、常に新しい挑戦をしている方は、とても魅力的だと思います。たとえば、内容がよくわからなくてもエンジニア向けのイベントに飛び込んでみたり、アプリランキング上位のアプリをひととおりさわってみたり、思いついたアプリケーションをなんとか形にしてみようとするなど、積極的に行動に移せる人は非常に評価が高いです。
もう一つ大切なのは「One More」の精神です。これは、常に工夫を重ねて物事をより良くしていく姿勢で、弊社の行動指針の1つでもあります。たとえば、技術ブログを書く際にも、「どうすればもっとわかりやすくなるか」「どうしたら読者が喜んでくれるか」を考え、文章に工夫を凝らすといったことです。
GitHubのリポジトリを見ても、READMEにどういったプロジェクトなのか書かれている方は、他の人が見てもわかりやすいように配慮していることが伝わります。こうした「他者の視点を意識した気配り」ができる人は非常に評価されやすいですね。
ーインターン中、特に印象に残った学生のエピソードはありますか?
ある学生は、ウェブアプリケーションの開発経験が全くない状態でインターンに参加しました。しかし、C言語やPythonの基礎的な技術力を持っており、採用前には独学でRuby on Railsを学ぶなど、非常に積極的でした。もともと頭の回転が速いかたでしたが、積極的に学ぶ姿勢を持っていたので、入社後は短期間で驚くべきスピードで成長し、多くのタスクをこなせるようになりました。
最初は簡単なタスクから始めましたが、わずか数ヶ月で新機能の開発や設計レビューを担当できるまでに至りました。この急成長は非常に印象的で、Progateを通じて得た基礎力と彼自身の努力が相まって、大きな成果を生んだ好例です。
ー最後に、インターンを検討している学生に向けてメッセージをお願いします。
実際に、インターンを経て正社員として活躍している方もいます。「今後もさらなる成長を」という気持ちや、「もっと大きな仕事をお願いしていきたい」という思いを込めて採用してきました。
とにかく好奇心を持って、新しいことにどんどん挑戦してほしいです。意欲だけでなく、実際に行動に移しているかが大きなポイントとなります。とりあえずやってみる、その姿勢が何よりも大切です。わからないことがあっても、自分から積極的に学び、挑戦することが成功への第一歩です。
インターンを通じて、そうした姿勢を持った方々と一緒に働けることを楽しみにしています。